1 発音と表記

zolomouce


 


 現在のチェコ語の表記には、ラテン文字、つまり日本で言うところのローマ字が使われる。例外を除いて、母音も子音も、一字一音で、文字の並びや単語によって、同じつづりでも発音が違うということはない。だから、一度ぞれぞれの母音と子音の発音と表記の関係を、覚えてしまえば、知らない言葉であっても、発音することだけはできるようになる。


 もちろん、単独のアルファベットだけでは、表記できない子音も存在するわけだが、チェコ語では、子音の上にハーチェクと呼ばれる記号(「ˇ」)をつけて元のアルファベットとは発音が微妙に違うことを示している。「ˇ」が付けられれたアルファベットには、「č」「ř」「š」「ž」があって、「ť」と「ď」も、大文字の場合には「Ť」「Ď」となり、手書きの場合にも「t」「ď」の上に「ˇ」を付記して、元の子音とはちょっと違う子音であることを示している。


 例外は「c」と「h」を組み合わせた「ch」で、チェコ語では二つ合わせて、「h」とは微妙に違う音を表わす一つのアルファベットとして扱われている。辞書でも、「ch」で始まる言葉は、「h」の後に並んでいるので、注意が必要である。


 以下の個別に発音と表記に関して詳しく説明していくが、念のためにそれぞれの説明の最後に、一般的な日本語への音写のしかたをまとめておく。